日記「花ひらく人生」

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2008年06月28日

生物と無生物の間。

DSC02214.JPG「細菌は生き物だが
ウイルスは生物としない]という
福岡氏は最近マスコミにも
しばしば登場する
気鋭の分子生物学者。

ではいったい「生命」とは何なのでしょう?!

DNAのらせん構造が
対であることの意味、
DNA四文字熟語の法則、
ダイナミックにかつ繊細に機能する細胞のメカニズム・・・
世界の頂点でしのぎを削る学者たちの興味深いエピソードをもりこみつつ
ときに「海の精霊たち」という神秘的な表現を巧みに用いる福岡氏に導かれて
分子というミクロの世界における「生命」の定義を追いかけていくのですが・・・

「生命とは動的平衡にある流れである」とする福岡氏。
流れとは、つまり瞬間であり永遠であり、時間のように「とらえる」ことはできないもの、ですよね。
エピローグの最後にこう記されているのを興味深く思いました。

「私たちは、自然の流れの前にひざまずく以外に、
 そして生命のありようをただ記述すること以外に、なすすべはないのである」


生命の謎をミクロの視点で探求する旅は、オーガニックな循環の中に生命があるという
原点に還り、またそこから旅立っていくものなのでしょう。
 「秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない」
動的な流れであるイノチを貫く法則として、作者が記した言葉から
香園が思い浮かべたのは、『方丈記』の冒頭の一説です。

 ~ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
  淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例なし。
  世の中にある人とすみかと、またかくのごとし~


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